イエス様は、神学校を卒業したばかりの牧師見習いの生き様を、みておられ、弟子として採用された実話です。

私が、重度の鬱だった時に、寄り添ってくださったその牧師は、

私のために自分の過去の弱さ、また、苦しみをさらけ出してくれました。

このような話です。

神学校を卒業したばかりの頃、仲間と一緒に日本全国をキャラバン伝道をした。その後それぞれが、それぞれの場所に遣わされていった。

私は、大阪の交差点ロータリーの真ん中で、路上説教をしていた時のことです。人は、通りすぎて、まともに話を聞いてくれる人は、いなかったけど私はイエスが救い主であることを、大胆に語っていた。

ある時、一人の男性が声をかけてきた。「兄ちゃん、声でかいな。今仕事あるんか？」と聞かれた。その当時、持っていたお金を取り崩していた状況なので、仕事があれば、少しは、しても良いと思っていて、案内されるままついていった。

そこは、キャバクラの前であった。「兄ちゃん、その声のでかさで、ここで呼び込みしてくれへんか？」と

また、ある時、自分の周りに珍しく大勢の人だかりが出来た。

そして、私に聞いてきた。「あなたクリスチャンですね。私たちと一緒にしませんか？」

彼らは、韓国から来た、賛美と踊りをする宣教チームだった。そこで彼らは、賛美と踊りを担当し、興味本意に集まってきた人に、私が「イエスキリストは、救い主です」と語っていた。そのことを話しだしたら、「なんや、耶蘇か」といいながら、潮が引けるように集まった人々は去っていった。

しかし、その韓国の宣教チームの方は私に「あなたがいる限り、日本の宣教は大丈夫だと」言われ、その言葉が私のくじけそうになる心を支えてくれた。

大阪の路上伝道を続けていたが、救われる人が出て来ないので、

このままでは、出費が続くだけでした。

ある時、大阪の有名な韓国系の教会を訪問して、牧師を訪ねた。

その教会の韓国本部には、ソウル大学などを卒業した神学生が、何人も履歴書を持って牧師職を希望してしていた。

そこで牧師職を得るのは、かなり選ばれたエリート神学生でした。

大阪の牧師に、自分が神学校を出て、キャラバン伝道をして、今路上伝道をしているところであると事情を説明した。

そしたら、牧師が今日から、ここの伝道師として働きなさいと言われた。

そして私は思いました。「私がもしソウルで面接を受けたらまず合格しないだろう。しかし、この大阪では受け入れてくださった。これは裏口入学みたいなものだなと思った。」

この話を分かち 合ってくれた時、私（勝浦）はまさに、この時発病して１年ぶりに涙がでた。

なぜか？それは、その牧師がイエス様のためにしていることを、イエス様はずっと見ておられたんだと、心でわかりました。イエス様は、見ておられた。

そのことのゆえに、私の人生の背後に働いておられるイエス様を私も感じ、その愛に感動し、心が震えた。

私が人として、やっと感情を取り戻した最初のきっかけであった。

毎回カウンセリ ングの始まりと終わりに祈りがあった。
 聖書の言葉も、もちろんあった。
牧師の目線も立場もとらないこのカウンセリングは、
み言葉を注ぐ友人としての覚悟を牧師が決めて私に接してくれた。

後から妻のまみさんから聞いたことに、牧師の心の深さ愛情に涙した。
この病は一 番近い家族の心を傷つけることが大いにある。

そんな時、牧師は妻に個人的 に話された。
「勝浦兄弟の心には、一般的に見受けられる怒りはさほどなく
むしろ罪責感が支配しています。
ご主人が癒されるためにまみ姉妹、どうぞこれ以上兄弟を責めないで欲しいので す。
姉妹も辛いでしょうが、どうか兄弟の過去を赦してあげて下さい。」
と頭を下げて言われたそうである。

妻はこの時、自分の傲慢さを心から悔いて、自分の罪に盲目になっていたことを優しく諭してくれた牧師に今に至っても感謝していると言っている。
誰がこのような廃人のために頭を下げて頼んでくれるだろうか？

私はカウンセリングを通して、キリストを見た。キリストの愛を感じた。
キリストの赦しを見た。キリストの絶えることのない私への愛を知った。
全てを失った私が、今私は富んでいると言えるのは、このカウンセリングで、
キリストと真正面から引き合わせてもらったからだ。
キリストの十字架の赦しは、私の闇を蹴り飛ばした。

そのイエス様は、今日も生きて働いてくださっています。

主よ、今日もあなたの栄光のためだけに生かしてください！